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あらすじ 
江戸開成所の女塾生・三条英(香寿たつき)はかねてよりの計画通り、金貸しの老婆殺害を実行に移したが、偶然そこに居合わせた老婆の妹までも殺してしまう。
その予定外の殺人が英の理想(“1人の悪人を殺してでも万の善人を救う”)を揺るがせ、心に重い石を抱かせた。
捜査の担当刑事・都司之助(立川三貴)は、事件の確信犯的な性格を見抜き、次第に英に対して疑惑の目を向け始めるが、英もそれに気づき、都の仕掛ける執拗な心理作戦と懸命に戦い続ける。
一方、英の親友・才谷梅太郎(畠中洋)は、罪の意識に苛まれ苦しむ英の異変を知り、その身を案ずるが、彼もまた同時代のより大きな歴史的事件の渦中にいるのだった
1867年、夏。時あたかも尊王倒幕の気運の高まる幕末の真っ只中、「ええじゃないか」踊りが江戸中を埋め尽くす。新しい時代を目前に、無血革命を目指す坂本龍馬。
彼の密通を疑い武装蜂起を煽るヤマガタ(平沢智)ら志士たち。さらに彼の背後では、ニヒリスト溜水石右衛門(福井貴一)が暗躍する。
果たして、目的は手段を浄化するのかー?

チラシ
舞台写真

メッセージ
「英は私・・・」
昭和が終わりを告げる頃より男女雇用機会均等法施行に伴い、女性の社会進出が顕著に女性の活躍の場が広がっている。だが、果たして本当の意味で女性が男性と対等に渉り合える世の中になっているのだろうか?
時代を幕末に移し、「理想が世界を変える」「自分の手で世の為、人の為、新しい時代を築きたい」との理想と強い信念を持った三条英。そんな英の葛藤と力及ばなかった口惜しさへの強い共感が、この作品を作る原動力となっています。現実は何も出来なかった自分への無能さを悔やむ英の心と、舞台を創る事で何かの役に立ちたい、人を喜ばせたいと思ってもなかなか思うようにいかないという、悩みが尽きない演出家・謝の思いが重なったのです。
野田秀樹さんより、快諾を頂いて「贋作 罪と罰」をミュージカル化することになり、試行錯誤の結果、群衆劇として大きなエネルギーを放出することの出来たこの作品に、謝自身の思いを投影させ、英の成し得なかった無念さに心を寄せると同時に、教訓として生かそう、と前向きに生きる活力を現代の女性たちにもおくれたら幸いです。

出演
香寿 たつき、立川 三貴、福井 貴一、畠中 洋、平沢 智、他

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