メッセージ
「英は私・・・」
昭和が終わりを告げる頃より男女雇用機会均等法施行に伴い、女性の社会進出が顕著に女性の活躍の場が広がっている。だが、果たして本当の意味で女性が男性と対等に渉り合える世の中になっているのだろうか?
時代を幕末に移し、「理想が世界を変える」「自分の手で世の為、人の為、新しい時代を築きたい」との理想と強い信念を持った三条英。そんな英の葛藤と力及ばなかった口惜しさへの強い共感が、この作品を作る原動力となっています。現実は何も出来なかった自分への無能さを悔やむ英の心と、舞台を創る事で何かの役に立ちたい、人を喜ばせたいと思ってもなかなか思うようにいかないという、悩みが尽きない演出家・謝の思いが重なったのです。
野田秀樹さんより、快諾を頂いて「贋作 罪と罰」をミュージカル化することになり、試行錯誤の結果、群衆劇として大きなエネルギーを放出することの出来たこの作品に、謝自身の思いを投影させ、英の成し得なかった無念さに心を寄せると同時に、教訓として生かそう、と前向きに生きる活力を現代の女性たちにもおくれたら幸いです。
出演
香寿 たつき、立川 三貴、福井 貴一、畠中 洋、平沢 智、他 |